日本フィギュアスケート発祥の地五色沼へ

フィギュアスケート羽生結弦選手の凱旋パレード(2018年4月22日)で記念に作られた応援Tシャツに同封されていた羽生選手の聖地を巡る案内。そこにここ五色沼もありました。

五色沼は日本フィギュアスケート発祥の地と言われています。

明治中期、多くの外国人が日本を訪れたこの時代。すでに国内の雪国では凍った湖を外国人がスケートで滑る光景が見られたそうです。

宮城県仙台もそのひとつ。明治30年代ごろから、スケートを楽しむ外国人の姿を見た第二高等学校(旧制二高)の生徒たちが、「自分たちもスケートしたい!」と当時、学校に赴任していたドイツ語教師に頼んで、基礎を学んだのが始まりとされています。その中の一人、河久保子朗が日本初のフィギュアスケート教則本『氷滑』を書き、それが全国でフィギュアスケート愛好家を急増させるきっかけになった。だから仙台が日本フィギュアスケート発祥の地と言われるゆえんなのです。

訪れてみると、50mプールほどの大きさで、水面が凍ると確かにスケートリンクほどの広さ。仙台城のお堀の一部で、風の障害を受けなかったこともあり、比較的凍りやすかったためスケートの好適地だったようです。大正15年12月3日の『河北新報社』の記事によると、「結氷(表面が凍結すること)は2寸~4寸(約6~12㎝)ぐらい」だったそうで。今ではそこまで氷結することはないので、いかにここ100年あまりで温暖化が進んだことが伺えます。



5月だと新緑が水面に映って、心の清涼になります。


五色沼へは地下鉄東西線仙台国際センター駅下車徒歩5分。南口には仙台が生んだ金メダリスト荒川静香さん、羽生結弦選手のモニュメントがありました。こちらもファンの聖地ですね。

チックル新聞

ライター廉屋友美乃(かどやゆみの)が個人的な趣味で調べたことを公開していきます。

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